外食なんてばからしい?
高いお金を払って外食するなんて、ばからしい。
食事を作って、好きなワインを買って、
そして家でのんびりと好きな音楽をかけながら誰にも邪魔されることなく食事を楽しむ。
それは、ちがう。
レストランでなければ、できない会話がある。
家でなければ、できない会話があるように。
だから私はレストランで食事をする。
小さな不満はベッドの中で。というアドバイスを聞いたことがある。
そうすればケンカにならずに相手に聞き入れてもらえるらしい。
同じように小さな謝罪はレストランで。
そうすれば快く相手に許してもらえると思う。
美味しいものを食べながら謝る。
「ごめんね。あの時は悪かったよ」
小さな喜びも、感謝の気持ちも、食事をしながら話す。
「ありがとう。あの時は助かったよ。」
そしてレストランにおいてそれらの行為を行う時そこに必ず必要なもうひとつの要素は、スタッフの笑顔である。
出会いも、別れも、祝いも、慰めも、怒りも、謝罪も、喜びも、悲しみも、
そのすべての場をレストランは提供する。
そしてレストランのスタッフの笑顔は、そのどんな状況においても
癒しとなり、励ましとなり、喜びとなる。
たったひとりのオーナーの、
たったひとりのスタッフの態度が、
私たちの喜びを倍にし悲しみをやわらげてくれたことがある。
同時にたったひとりのオーナーの、
たったひとりのスタッフの態度が、
喜びに墨を塗り、不満に変え、悲しみに追い討ちをかけたこともある。
私たちは提供される食べ物だけにお金を払っているのではない。
そこでしか得ることのできない時間が、体験があるからこそ、
お金を払ってレストランに行くのだと思う。
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