はままつ★みちゅらん
ごあいさつ 評価の方法 審査に参加 レストランガイド グルメリンク 入会 美味しい時間

 

結婚願望

 

結婚って、なんてかわいい制度なんでしょう
まだ10代の結婚したてのタレントがそう言っていたことを思い出した。

もう一度電話をかけなおそうかと思ったが、やめた。
もう夜中の2時をまわっていることにはじめて気付いた。高校の同級生が涙声で電話をかけてきたときは、すでに11時30分を過ぎていた。あれからもう2時間以上も話していたのか。いや正確に言えば、話を聞いていたのだ。テーブルの上にはすっかり冷えてしまったクラムチャウダーと封を開けただけのクラッカーが、置きっぱなしになっている。

冬になると毎日のようにスープを作る。理由は単純。簡単でおいしいから。
作る時も、食べる時も、寂しくない。
朝、鍋に火を入れたら帰ってきてから温めなおすだけで、すぐに暖かい料理が食べられる。
野菜もたっぷりとれる。何を入れてもかまわないが、にんじんとたまねぎとセロリだけは絶対に入れる。あとは冷蔵庫に残っている野菜を何でも入れる。チーズもいい。何種類も入れる。トマトの水煮もいい。マメもいい。ショートパスタもいい。バリエーションには事欠かない。
だから飽きない。
さすがに酒の肴にはならないが、酒量は減る。
長電話のおかげで、今夜は夕食を食べ損ねてしまった。でも、食べ損ねても惜しくない。これもポイントだ。

電話は苦手だ。
電話で冷静な話や、込み入った話はできない。
顔が見えないのが一番いけない。現実と声も変わる。相手の顔が見えないから、やたらに感情の出所が狭い。
電話だとなんでも話せるんだけど、という人もいるが私はそれが嫌だ。
どんなに中身の濃い話をしたとしても、どんな明解な結論を出せたとしても、それは電話の中の世界での結論であって、現実世界にはそのほんのわずかしか反映されない気がする。
つまり、私にとって電話での会話は「一時的な癒し」のようなものにすぎない。
思考そのものも、せまい感情に左右されやすい。
「間」が短くなるし、思考だって短絡的になる。
だいだい2時間も受話器を耳にあてていると耳が痛くなる。

こういう私も、かつては辛いことがあると誰かれ構わず電話をかけまくっては泣き散らした。
今は、しない。面倒臭いのだ。泣きたい時はひとりで泣く。言い訳がいらないからこの方が楽なのだ。

でも、きっと友人は一人で泣く場所がないんだろう。とにかく電話をかけてきた。「夫が冷たい」という。
「私は奥さんなんだから、もう少し大事にしてくれてもいいと思わない?」
私は「それは少し、へん」だと思った。もちろん、そんなことは口には出さなかったが。
「あなたは、いいよね。優しい彼氏がいて。」

彼女が辛いのは、それなりに想像できるつもりだ。
でも、結婚しているから彼は自分を大切にするべきだ、という彼女の言い方は、わたしのこころにひっかかるものがあった。結婚したから相手は自分のもの。そんな風にも聞こえた。結婚ってそんなもの?

結婚によって、自分自身を変えることは可能かもしれない。
結婚したから他の人に恋心を抱かない、一生恋愛をしない。そう本人が思うのは自由だ。
けれど結婚によって、他人を変えることはできない。ましてや気持ちは縛れない。
恋人にも、もちろん自分自身にも「気持ち」だけはコントロールすることができない。

「結婚は努力でしょ」と彼女はいう。
「所詮、他人同士の共同生活なんだから。長い年月一緒に暮らすためには、お互いが努力しなくちゃ。」
でも結婚は努力なのだろうか。結婚したからといって一生自分が相手を好きでいる義務はないし、 一生相手から愛される保証も得られない。
結婚が自分を守ったり保証してくれることは、絶対にない。

そう私が考えることを人は、悲しいね。と言う。
そう、悲しいんだよ。人を好きでいつづけるという行為は。

↑INDEX ←前回のSTORY 次のSTORY→

トップページへ

白衣&エプロン 浜名湖リゾート通信 伊豆リゾート通信 願いを叶えるお地蔵ちゃん リゾート通信 浜名湖うなぎのうっき〜

Copyright (C)2000 I&PLUS Co.,Ltd. All Rights Reserved
mail micyu@hamanako.com