間違った評価なんてない
彼女は悩んでいる、
自分が過大評価されることに。
彼女は悩んでいる、
自分の能力が認められないことに。
彼女は悩んでいる、
自分が正当に評価されないことに。
彼は気付いている、
周囲の期待が過剰だということを。
彼は信じている、自分は能力を持っていることを。
彼は悟っている、自分が求めるように人は決して動いてはくれないことを。
私は知っている。
彼女と彼の能力が同等であることを。
万事における正当な評価というものは、きっと存在しえない。
たとえ、自分自身の評価であっても自信過剰と自信過小は存在するだろう。
結局のところ、ある人間が降した評価はその評価する人間のものだ、ということだけが正しい。
あるカップルが家庭料理、いわゆるおふくろの味をウリにする店に入って定食を注文した。彼と彼女は全く同時に同じ味噌汁を飲んで同時に言った。
「塩辛いね。」「味が薄いね」
また、あるカップルが高級割烹料理店で食事をした。ひとり何万もする料理を食べた後、彼は言った。
「美味しかったね。また、来よう」
彼女は「もう、たくさんよ。あの料理にあんなお金を払う価値はないわ」
ひとの評価はさまざまで、おもしろい。
賛成多数の評価も、誉めっぱなしの評価も、ブーイングだらけの評価も、かたよった評価も、自信過剰な評価も、すべて必要だ。
評価がひとを動かし、世の中を面白くする。
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