自分勝手なこころ
「こころ」を「かたち」にするのは、とても難しい。
例えば「こころ」を言葉に置き換える。「こころ」に合った言葉をさがしているうちに
「言葉」ががいつのまにか勝手に歩き出し、「こころ」を変容させてしまう。
おおげさになったり、足りなかったり、横道にそれたり、
時に全く逆の方向へ走だしてしまったりする。
言葉を「こころ」に的確に当てはめることは、たぶん不可能。
わたしたちは、あまりに言葉に慣れすぎている。
けっして万能ではない言葉を、おそらく多くの人は最も身近であるがゆえに 過信し、言葉に頼っている。
「こころ」を離れ、ひとり歩きしている言葉たちも世の中にはあふれている。
もう、気づいているだろうか 。「こころ」を言葉でやり取りし合うことは 想像以上に不確かなことだと。
それでも、私たちは言葉を使う。
伝えたいと思う「こころ」だけは忠実に伝えることができるから。